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ここちよい世界

 今日は仕事を終えてまっすぐ帰ってきた。
 近頃、夜に予定がないことに安堵する自分がいる。「今日はなにもない」と思うと、にわかに心がウキウキする。鼻歌のひとつでもうたいたくなる気分。
 少し前までは、スケジュールに空きがあるのがなんだか惜しいようなこわいような気がして、せっせと飲みにいく約束をしていたのに。
 どういう心境の変化かはわからないけれど、たぶんいまは、平坦で穏やかな時間が体に馴染むんだろう。ひとりの空間を欲してるんだろう。

 家に着いて、茄子ときのこと卵入りのそうめんチャンプルを作って、酎ハイとともに地味な晩御飯を終えた。
 テレビではダウンタウンが昔話をする番組が流れていて、出演者が二十年ほど前の話を次々にまくしたてている。みな生き生きとして見える。
 ひとってやっぱり過去が好きだよなあ。どんなしんどいこともどんな哀しいことも、いまとなっては「終わってしまったこと」だから余裕をもってながめられる。少なくとも、その時以上に自分を傷つけることはない。
 かくいう私も思い出話が大好きだ。あのときはこうだった、ああだった、と古くからの友人とともに記憶を辿るのはとても心地よい作業だ。ぬるいお湯に身をたゆたわせているような安心感。
 できうるならずっとつかっていたいけれど、もちろんそうはいかなくて、いくら適温でもつかり続ければのぼせるし、肌が風を欲してしまう。それが身をすくませるような冷たい風だと知っていても。
 過去は気持ちいいから、ひとは過去が好きだ。けれど気持ちいいことだけがひとを満たすわけじゃない。そういう性質を備えているのが、ひとの面倒くさいところでも愛すべきところでもあるような気がする。

 なーんてことを思いながら焼酎をウーロン茶で割って飲んでいます。
 さて、昨日買った小説でも読もうかしら。
 私にとって小説を読むことや書くことは、違う世界に飛び込むことだ。自分の生活のほんのそばに横たわる異なる時空の流れに足を踏み入れること。ときどきふたつの世界が交差することももちろんある。
 それは過去を振り返ることや未来を見据えることと同じくらい、私には重要でここちよい営みなのです。


 
 

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