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シンプルで複雑で、大きなようで小さい、そんなこと。

 朝、駅を出て会社に向かう途中のこと。前を歩く女の人の頭にきらきらしているものが貼り付いていた。どうやらコガネムシのようだ。思わずまじまじと見つめる。髪の表面を上へ下へとうごめく細かな肢が見えた。
 声をかけてあげた方がいいんだろうか。そりゃいいに決まってる。けれど、太陽を浴びて七色に輝くすがたがあまりに美しくて見とれてしまった。いっけんアクセサリーのようでもある。彼女の雰囲気にも似合っている。
 馬鹿なことを考えているうちに、女の人は私とは別の道へすたすたと歩き去った。目的地に着いて初めて気づくのだろうか。慌てる様子を想像する。悪いことをしたな。でもほんとにすごく綺麗だったんだよ。

***
 昨日から東京在住の妹が里帰りしている。妊娠していることがわかったのだ。
 発覚した日以来、母はどこか浮き足立っている。「年明けにはあなた伯母さんになるのよ」とか「今日母子手帳もらってきたよ」とか、一日に何度もメールを送ってくる。父は、戸惑いながらも初孫ができることが嬉しいようだ。未婚の母になるかもしれぬというのに、わが家族はいつもどこか暢気である。
 妹に「どんな気持ち?」と聞いてみた。「正直、びみょう」とのことだった。「嬉しいような、困るような、そんな感じ」
 なるほどね、と思った。もし私がこの先妊娠したとしたら、きっと同じように感じる気がする。
 子どもを産むって、大変なことだ。肉体にも精神にも環境にもいろいろな変化が起こる。それも自分では制御できないところで。そんな波に呑みこまれたら、たぶん「うれしい」一辺倒ではいられないと想像するのだけれど、どうだろう。惑ったり、悩んだり、多幸感に包まれたり、後悔したり、納得したり、期待したり、いろんな感情でぐちょぐちょになりそうだ。
 親になるのにそんなことでどうする、けしからん、なんて怒られそうだけど、おそらく生まれてくる赤子は母のそんな不安定も許してくれるんじゃないだろうか。「人間だもの」なんて言って。友達の子どもなんかを見てると、赤ちゃんにはそういう度量の広さがある気がする。泣いたり笑ったり本能まるだしの姿に接すると、「まあ、生きてるだけでいいじゃん」って言われているようで、なんだか力強いのだ。
 妹の子どもも無事に生まれてくれたらいいけどね。子ども嫌いの伯母ちゃんだけど、きっと可愛がると思うよ。そういえばまだ「おめでとう」って言ってないや。冷静に事態を受けとめていたつもりだったけれど、実は私も動揺していたのかもしれない。今日帰ったら伝えようと思います。

***
 昼休み終わり。さ、仕事仕事。今週はなんだか順調なのです。とりあえず来週ボーナスもらうまでは頑張ろう。

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